【相談は踊る】自分と相手が求める適切な距離感の違い|仕事・職場の人間関係の悩み

仕事・職場の人間関係

「あなたって難しい人だね」

否定されたわけでも、怒られたわけでもない。
でも、そこから先に進めなくなってしまう。

尊敬していた職場の先輩との関係に悩む相談者。

この相談に、ジェーン・スーさんが示した答えは、
「相手の問題」ではなく、「距離の取り方」でした。

少しだけ視点を変えると、人間関係は楽になるのかもしれません

今回の相談内容|頼れる先輩との距離感がわからなくなった

2026年2月16日放送の
TBSラジオ ジェーン・スー 生活は踊る
「相談は踊る」のコーナーで紹介された相談です。

今回の相談者は、33歳の男性。

相談者は、職場にいる40代後半・独身の女性の先輩を
「頼れて、人間性も素晴らしい方」だと尊敬していました。

新人時代、人間関係に悩んで休職した際、
話を聞いてもらい救われた経験もあります。

しばらく接点はなかったものの、
昨年、初めて二人で食事へ。

仕事の話や趣味、プライベートなことまで話せて楽しく、
「次は忘年会でもしよう」と先輩から言われます。

しかし――
待っても連絡は来ません。

12月に入り、相談者から
「あれはどうなりましたか?」と連絡すると、

「あ、ごめん忘れてた。今日行こうか?」

という、突然の展開。

慌ててお店を予約し、
3〜4時間、深い話も含めて食事をします。

ところが帰り際、先輩から
「実は行くかどうか迷っていた」と打ち明けられます。

理由は、
噂が立つことへの警戒や、周囲への配慮。

相談者は混乱します。

「忘れてたって言ったのは嘘だったの?」
「じゃあ、忘年会の話は何だったの?」

その後も、

  • 「忘れてた」
  • 「今メール見た」
  • 返信が来ない

といったことが続き、
理由を尋ねると話をはぐらかされたり、
「よくわからない」「難しいね」と言われてしまいます。

説明もなく距離を取られ、
2週間音沙汰なし。

相談者は涙が出たといいます。

それでも、

意地悪な人だとは思いません
何かが足りない人なんだと思うんです

と前置きしつつ、
こう問いかけました。

私は難しい人間なのでしょうか。
これからどうしたらいいのでしょうか。

スーさんの答え|「難しい」よりも「過剰」かもしれない

この相談に対し、
ジェーン・スーさん(ジェーン・スー)は、
まずこう切り出します。

スーさん
スーさん

傷つくことも多かったと思います。
でも、率直に言うと
相談者さんの方が少し“過剰”に見えます

「難しい人間」というよりも、
人との感情のやり取りにおいて、解釈が強すぎる。

ここが、この相談の核心でした。

被害者として自分を置いてしまっていないか

スーさんが最初に指摘したのは、
相談者が無意識のうちに
自分を「被害者」に設定している点です。

  • 無視された
  • 誠実に向き合ってもらえない
  • 一方的に切られた

けれど同じ出来事が起きても、
そこまで深刻に受け取らない人の方が、実は多い。

「あなたが間違っている」という話ではなく、
受け取り方のグラデーションの話だと説明します。

「何かが足りない人」ではなく、「期待が過剰」だったかもしれない

相談者は先輩のことを
「何かが足りない人」と表現しました。

これに対してスーさんは、
視点をひっくり返します。

スーさん
スーさん

自分と同じ熱量で
自分に向き合ってくれない人を
不誠実だと思うのをやめましょう。

他人は、他人。
自分と同じ温度、同じ分量で関わる人はほとんどいません。

ここで大切なのが、
自分と他人の境界線を引くこと。

今の相談者は、その線が曖昧になっていると指摘します。

「忘年会しよう」は、約束ではなく社交辞令だった

具体例として挙げられたのが、
「忘年会しよう」という言葉。

これは多くの場合、

機会があれば
ご縁があれば

という、ふわっとした社交辞令です。

本当に行きたければ、

「行きましょうよ!」

「いつ空いてます?」

と、軽く可愛く踏み込めばいい。

一方で、

「あれはどうなりましたか?」

という聞き方は、
目上の人が使う言葉で、
相手を責めているように伝わる可能性があると指摘します。

「迷っていた」という言葉は、嘘ではなく自己開示

帰り際に聞いた
「実は迷っていた」という言葉。

相談者は
「忘れてたって言ったのは嘘?」
と受け取りました。

でもスーさんは、こう見ています。

それは嘘の告白ではなく
信頼した上での自己開示です

年齢差、立場、噂への配慮。
3時間話したからこそ出てきた言葉。

そこに対して返す言葉は、

「気を使ってくれてたんですね
ありがとうございました」

だったのでは、と。

説明を求め続けると「執着」になる

やり取りが噛み合わず、
説明もなく距離を取られる。

それを
「一方的」「ほったらかし」と感じてしまう。

けれどスーさんは、
かなりはっきりと言います。

「よくわからない」「難しいね」
と言われたら、それで終わりです
相手に説明責任はありません

付き合っている関係ではない以上、
相手が距離を取りたいという意思を
尊重することが境界線です。

2週間連絡がないのは、
時間が解決しているのではなく、
「今は関わりたくない」というサイン。

それを追い続けると、
関心ではなく執着になってしまう。

「一方的」と感じるのは、期待していた言葉じゃないから

「難しいね」と言われて涙が出た。

その気持ちは否定しません。
でもスーさんは、こう問いかけます。

スーさん
スーさん

どうして一方的な言葉として捉えてしまうのか。
それは自分が期待してた言葉じゃないからですよ。

期待通りに返ってこないと、

  • 勝手
  • 足りない
  • わがまま

と、相手の欠損にしてしまう。

でも本当は、
自分の期待が大きすぎただけかもしれない。

まとめ|あなたの価値は、他人の反応で決まらない

この相談で一番大切なメッセージは、ここです。

  • 他人は自分と同じ熱量では動かない
  • 他人には他人の都合がある
  • 説明を求める権利は、いつでもあるわけじゃない

そして何より、

あなたの価値は、
誰かがどれだけ応えてくれるかでは決まりません。

相手が離れたいなら、
その意思を尊重する。

それは負けでも、冷たさでもなく、
大人の距離感です。

少し手痛い回でしたが、
これからの人間関係を
確実に楽にしてくれる回でもありました。

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