好きなのに、苦しい。
理屈では「別れた方がいい」と思うのに、気持ちが追いつかない――。
2025年8月25日放送のジェーン・スー 生活は踊る「相談は踊る」に寄せられたのは、推し活に全力な彼女との関係に悩む38歳男性からの恋愛相談でした。
しかし、スーさんは冒頭でこう言い切ります。

これ、推し活の話じゃないんですよ
今回のテーマは、“推し活彼女と別れるべきか”ではありません。
本質は――恋愛におけるバウンダリー(境界線)でした。
このブログは『ジェーン・スー 生活は踊る/相談は踊る』をきっかけに、人生や人間関係について考えたことや文章として残したい言葉などを編集・再構築しています。
相談内容|推し活優先の彼女にモヤモヤする38歳男性
相談者は38歳独身男性。
彼女は20代前半、同じ会社で出会い、今年から交際が始まりました。
彼女は長年、2.5次元俳優を全力で応援する「推し活女子」。
相談者はそれを理解したつもりで交際をスタートさせます。
ところが――
- 公演が始まると会う頻度が激減
- 親に数万円借りてまで推し活
- デート代は年齢差もあり相談者がほぼ負担
- 長文LINEの返信が2〜3週間こない
さらに、推しの記念公演前に衣装を改造すると聞き、
「それは私へのLINEの返信より優先ですか?」
と問い詰めてしまいます。
彼女の返信は誠実でした。
- 推しとあなたは別物
- 恋愛感情はない
- 返信から逃げていた
- 本当に好きだけど伝え方が分からない
それでも相談者は「言葉と行動が一致していない」と感じます。
「好きだけど、客観的には別れるべき?」
「何も期待しなければうまくいく?」
その問いに、スーさんは真正面から答えました。
スーさんの核心|「自分というものを持っている女性です」
スーさんの第一声は、かなり強めでした。

自分というものを持っている女性の相手ができないなら、撤退してください
推し活も含めて、彼女という一人の人間。
それを「付き合ったら多少変わるだろう」と思っていたとすれば、
そこには無意識のコントロール願望があるのではないか、と。
さらに追い打ちをかけます。

どっちが初めての彼女だい?って話ですよ
彼女にとっては、相談者が初めての彼氏。
初めての恋愛で、推しとの距離感も彼氏とのバランスも、完璧にできるわけがない。
自分が初めて付き合った頃を思い出してみて、と。
「仕事と私どっちが大事?」と同じ構図
スーさんは、この問いをこう置き換えます。

それ、仕事と私どっちが大事なの?って言ってるのと同じ
推しと彼氏を競わせる構図は、そもそも選べないものを選ばせている状態。
特に、
- 年齢差は15歳以上
- 経済的にも社会的にも相談者が上
という関係性の中で、
「そんなに推しが大事なら私は必要ないのでは?」
という言い方は、自分を人質にした交渉だと指摘します。
立場が強い側がこれをやるのは、フェアではない。
推し活は“命のともしび”かもしれない
ここでスーさんのトーンが変わります。

頼むから、彼女の命のともしびを消さないであげてくれ
推し活をしている人にとって、それは単なる趣味ではない。
- 心のバランスを取るもの
- 傷つきを埋めるもの
- 感受性の受け皿
スポーツでも、音楽でも、アニメでも同じ。
外からは過剰に見えても、本人にとってはpHバランスを整える行為。
「推し活の温度差は、やってる人とやってない人で全然違う」とも語ります。
バウンダリー(境界線)の話なんです
今回のキーワードは、バウンダリー(境界線)。
他の相談でも度々登場する重要なキーワードです。
どこまでが自分か
どこからが相手か
彼女は、推し活も含めて彼女。
サッカーに四六時中打ち込む人を好きになったなら、その時間も含めて受け入れるか、無理なら引く。

その人を好きになったんだったら、
それを剥がして自分を入れようとするんじゃなくて、境界線を引きましょうよ。
これがスーさんのメッセージでした。
別れるべき?の答えはシンプル
最終的な結論はこうです。
構ってくれないなら別れる、ってことなら、構ってくれる人と付き合えばいい
相性の問題。
推し活が悪いわけでも、相談者が間違っているわけでもない。
ただ、
自分が欲しい時間配分
相手が大事にしているもの
それが合わないなら、無理をしない選択をとる。
恋愛は条件で選ぶな?
年齢差、宗教、金銭感覚…。

「こういう条件があるからダメ」とリストアップしたら、ほとんどの人がアウト。

それ、家探しと同じじゃん!
人は条件で付き合うものではない。
でも、境界線を守れない関係も続かない。
まとめ|問われているのは“受け入れられるか”
今回の相談は、推し活の是非ではありません。
本質は、
- 他者と時間と思いをどう共有するか
- 自分のキャパシティをどこまで認めるか
彼女を変えようとするのではなく、そのままの彼女を受け入れられるか。
もし無理なら、それは敗北ではなく、相性の問題。
スーさんの言葉は厳しいけれど、フェアです。

本質が伝わるといいなぁぁぁ
そう締めくくられた今回の回。
恋愛に悩むすべての人に刺さる、“境界線”の授業でした。



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