娘の制服を着て六本木へ走った母|47歳主婦の相談にジェーン・スーが伝えた「親が越えてはいけない一線」【相談は踊る】

親子・家族

「娘が嘘をついた。しかも夜の六本木に行った。」

そう聞けば、親として怒りや心配が込み上げるのは当然でしょう。
しかし今回『ジェーン・スー 生活は踊る』の人気コーナー「相談は踊る」に届いた相談は、そこから思わぬ方向へ展開します。

怒りのあまり、母は娘の中学時代のセーラー服を着て六本木へ走った。

この衝撃のエピソードに対し、ジェーン・スーさんが語ったのは
「親としての正しさ」と「親が踏み越えてしまう危うさ」でした。

2024年12月24日放送回の相談を振り返りながら、その言葉の意味を整理していきます。

このブログは『ジェーン・スー 生活は踊る/相談は踊る』をきっかけに、人生や人間関係について考えたことや文章として残したい言葉などを編集・再構築しています。

相談は踊る|娘の嘘に激怒した47歳母の行動

2024年12月24日放送のTBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』。
「相談は踊る」のコーナーに寄せられたのは、東京都在住・47歳の主婦からの相談でした。

相談の中心は、高校1年生・15歳の娘のこと。

ある日、娘はこう言ったそうです。

「中学時代の親友と六本木にイルミネーションを見に行く」

夜の外出になるため、母親は確認しました。

「学校終わりに一度家に帰ってくるよね?」

娘は「もちろん」と答えたため、その時は夜の六本木が危険な場所であることを説明して送り出したといいます。

ところが――

娘は家に帰らず、そのまま学校から六本木へ直行。

今年持たせたスマートフォンのGPSでその事実が判明しました。

怒りの母がとった行動|セーラー服を着て六本木へ

娘に嘘をつかれたと知った瞬間、母の怒りは爆発します。

そして、取った行動が衝撃的でした。

娘と親友が出会った中学時代のセーラー服を着て六本木へ向かった。

理由はこうです。

  • 女子高校生が制服で夜の六本木に行く危険を理解してほしい
  • 中学時代のピュアな思い出を思い出してほしい
  • 危ない行動をしていることを分かってほしい

さらに母は

「もういっそ3人で補導されればいい」

とまで思ったといいます。

しかし六本木に向かう途中、母はLINEで「制服を着て迎えに行く」と娘に宣言。

すると娘は

「親友に迷惑がかかるからやめて」

と泣きながら一人で帰宅したそうです。

ジェーン・スーの第一反応|「心配する気持ちはわかる」

この相談に対し、スーさんはまず冷静に整理します。

スーさん
スーさん

高校生が制服のまま夜の六本木へ行く。
親として心配するのは当然。

さらに

  • 制服で夜の街を歩く危険性
  • 外国人も多く、治安に不安がある場所
  • 学生を狙う悪い大人がいる可能性

こうした親の危機感は「よくわかる」と肯定しました。

そして、娘が約束を破ったことについても怒ること自体は全くおかしくないと明言します。

しかし、問題はその後の行動でした。

スーさんが指摘した違和感|話の主役が変わっている

スーさんはここで、相談文を読んで感じた違和感を指摘します。

本来この話は【娘の安全を心配する話】のはずでした。

しかし途中から、話の焦点が変わっているといいます。

  • 娘に嘘をつかれて裏切られた私
  • 娘に思い出してほしい私

つまり、
いつのまにか母親自身が主人公の物語になっている。

これが大きな問題だとスーさんは言います。

スーさん
スーさん

娘さんの身を安んずる話が、
裏切られてエモくなっちゃってるお母さんが主人公の話になっちゃってる。

スーさんの言葉は、ここから一気に熱を帯びます。

娘の身を守ること。
約束を守らせること。

それは親として大事な役割です。

しかし今回の行動は
娘の物語を母の物語にしてしまっている。

娘の嘘に傷ついた「私」。
娘に思い出してほしい「私」。

結果として

母親が“裏切られた主人公”になってしまっている。

スーさんはここを強く指摘しました。

セーラー服の行動が危うい理由

さらにスーさんは、母の行動の前提にも疑問を投げかけます。

「3人で補導されればいい」

しかし現実には、
47歳の女性が中学生に見えるわけがない。
夜の六本木で呼び止められなかったのも当然です。

スーさんは率直に言います。

スーさん
スーさん

47は47。

つまり、この行動は
娘と同じ立場に立とうとしている
同じ土俵に上がっている
ように見える。

ここに危うさがあると指摘しました。

親がやってはいけないこと|子どもの人生に入り込みすぎる

スーさんが最も強く伝えたかったのは、この点です。

親は子どもの人生の主人公ではない。

親の役割は

  • サポートする
  • 崖から落ちないように見守る
  • 必要な時に止める

こと。

しかし、同じ土俵に立って競うことではない。

スーさんは将来のリスクにも触れました。

例えば、
娘が20歳になったとき
娘が25歳になったとき
「どっちが可愛いか」などの競争関係に発展する可能性もある。

実際にそういう親子関係は存在するといいます。

娘が泣いて帰ってきた本当の理由

相談者は

「六本木の危険を理解してほしかった

と語っています。

しかしスーさんは、娘の心理をこう推測します。

娘が感じたのは恐怖や恥ずかしさ。

目の前に現れたのは
「危険な六本木」ではなく
自分の制服を着た母親。

スーさんは率直に言いました。

スーさん
スーさん

セーラー服姿の母親を見た時の感情は
ピュアな気持ちじゃないです。
うわっキモ!!ですよ。
なんでうちの親私の制服着てんだ…っていう。

本当に大切なのは「娘の人生を尊重すること」

今回の相談でスーさんが繰り返したのは
【娘の人生は娘のもの】ということ。

例えば、
六本木で怖い思いをした
→ 次から行かない
約束を破った
→ 信頼をどう取り戻すか考える

これらはすべて
娘自身の人生経験。

親がそこに入り込んで主人公になる必要はない。

スーさんからの最後のメッセージ

スーさんは最後にこう伝えました。

娘の人生と自分の人生はステージが違う。
同じ土俵に上がらないこと。
それだけで、娘は安心するはずだと。

そして、こう付け加えます。

スーさん
スーさん

自分と娘さんを解放してあげて

親子関係はとても近い距離の関係です。
だからこそ、境界線が曖昧になることもあります。

しかしその境界線を守ることこそが、
子どもが安心して成長できる環境なのかもしれません。

今回の相談は、
「親としての愛情」と「親が踏み込みすぎる危うさ」を同時に考えさせてくれる回でした。

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